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これまで長い歴史の中で同じ問題に直面してきたオランダ。そして地球温暖化が深刻化していくことでその事の重大さがますます強まってきました。ちょっと前に日本で「日本沈没」という映画が放映されていましたが、沈み方が違うとはいえそれが現実問題になりそうですから、それはそれは重大事です。ちょっと前の記事ですが、9月3日付のLes Echosによると、オランダは、ポルダー(干拓地)を造って国土を広げようというこれまで何百年も続いた基本方針を覆し、「新しいものをつくるよりも、まず今あるものを守ろう」ということで、海面上昇から国土を守る堤防の建築・強化に政策を転換したようなのです。今現在でも国土の4分の1が海水面以下の土地らしく、記事に掲載されていた地図を見る限りでは、首都のアムステルダムはもとより、ロッテルダムやデン・ハーグの周辺も海の底になりそうな位置にあるのです。 この国土を守る堤防は全体で1,100kmにも及び、専門家は、この堤防は5年ごとに点検がきちんと行われており1万分の1の確率で起こる強風や2.5メートルの波に耐えうる状態にあると説明しているようです。しかし、その堤防も約100箇所でひび割れが発見されており、その中でも最も緊急に修理が要されるひびについては、工事は少なくとも4年が費やされ、国民が完全に安心できる状態になるためには2020年を待たなければいけないようなのです。 しかも敵は外洋だけではありません。地球温暖化によって、山の氷河が溶け出すからでしょうか、オランダを流れるライン川やムーズ川の水量が大幅に増大し、大洪水が起こる可能性があるのです。ダムや貯水池の建築で何とか耐えている現状なのでしょうが、今後増える水量に対応するためには、新たに6,000〜20,000ヘクタールの面積、お金にして4兆円規模の工事が必要になるということなのです。 この前、オランダの世界遺産キンデルダイクに赴いた際に再度認識できたのですが、オランダの歴史って水との戦いの歴史なんですよね。キンデルダイクにある風車も、穀物を潰したりする動力に使われていたのではなく、川の水面以下に溜まった水を川まで戻す役割を担っていたのです。もちろん今は近代的な機械が役割を担っているのですが…。なので、オランダもその歴史の教訓を背景にいろいろな措置を既に講じているとは思いますが、敵は外洋だけでなく、河川の問題もそうなのですが、そういえばアムステルダム郊外のところどころで見かけられる“水溜り”問題は大丈夫なのでしょうか?おそらく地下からしみ出しているものだと考えられるのですが、国土が海に覆われる前に、まず地下水によって地盤が緩み、建物が倒壊するとかそういう問題はないのでしょうかねえ?街中では傾いた家がところどころに散見されましたけれども…。(終わり) (参考@)ゲルマン地域を大移動!F(アムステルダム) (参考A)ゲルマン地域を大移動!G(アムステルダム) (参考B)ゲルマン地域を大移動!H(キンデルダイク、ブリュージュ) |
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